猫とTNRの話し
葛飾は野良猫が多い?
葛飾に引っ越してきて一番驚いたのは、猫達が自由に、のびのびと暮らしていることでした。
我が家の愛犬も、猫を見かけると嬉しくなるようです。
そんな光景を見つめるのも、飼い主としては、楽しく良い時間だったりします。
野良猫に対しての思い
地域の猫に対して、人々の思いはさまざまです・・。
ざっとまとめると、
- 猫は、迷惑なだけ。
- みんなで協力して守っていきたい。
- エサ放置されたり、住みつかれて困る。
- もともと猫たちが住んでいた町、共存していきたい。
- 猫は外にいるのが基本、みんなで可愛がればいい。
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人の想いはそれぞれですね(/・ω・)/
どれが正しくて、どれが間違っているか、ジャッジすることもできませんし、
したくありません。
ただ、1つだけ言えるのは、
「命」の話しをしているということです。
その命が好きな人、嫌いな人、困っている人・・・
外暮らしの猫達に対する人の感情は本当に様々で、これらを完全に1つにまとめる事はできません。
だけど、知識を広く共有して折り合いをつける事はできるような気がします!(^^)!
桜耳の猫
町で猫に出会ったとき、こんなお耳をしている子がいませんか?
耳の先がチョコンとカットされていて、その姿がまるで、桜の花びらのようですね。
このお耳をしている猫ちゃんは、
避妊・去勢手術済みです。
という、しるし、なんだそうです。
無計画に猫達が増えない、増やさないためのベストな選択だと思います。
手術中に、カットするらしく痛みはほぼないそうです。
見分けるためのサインとしては少々、痛々しい気もしますが、猫の自由、また見守りを確実にしていくためには、必要な選択です。
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猫の繁殖力はすごい!
猫は、1回の繁殖で5匹 出産する能力があります。
1年に2~3回繁殖の時期がある上、生後半年から繁殖能力が開花するそうです。
そうして考えると、2匹の雄と雌が出会って成立してしまうと、その後は、ねずみ算式に頭数が増えていくという計算になります。
この考えでいくと1匹の猫の出産をほおっておくと、1年後には50匹から70匹は生まれる可能性があるという事です。
す・・すごい繁殖能力だ・・・(/・ω・)/
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猫は、飼い主がきちんと室内でお世話するのが基本です
葛飾区の猫の飼育方法については、こちらのサイトをご参考ください。
猫の飼い主様へ、そして、飼い主のいない猫ちゃんへの接し方等も簡単に記載されていますよ。
そして、
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飼い主のいない猫でお困りの方
- 猫が勝手に入ってきて困る!
- 猫をどうにかしたい!
という方は、猫が敷地内に来ないような工夫をしてみるのはどうでしょうか?
👇ここをみてね。
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp
猫ちゃんの立ち入りを止めたい場合の方法がいくつかありますから、参考にしてみてください。
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道で可愛がってた猫、いつの間にか増えてる!子供産んでるー!
なんて話も聞きます。
避妊・去勢してあげれば、これ以上増える事もないかと思います。
公益財団法人動物愛護協会では、避妊手術に助成金を出しています。
飼い主のいない猫の不妊去勢手術助成事業|公益財団法人 日本動物愛護協会
助成金なので、手術費用としては、全額ではないので実費は出さなくてはいけません。
可愛がるにもそれなりの覚悟が必要というわけです。( ..)φメモメモ
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猫達の為に活動する団体や、ボランティアさん達の存在
「かつしかわんにゃんくらぶ」ってしっていますか?
葛飾地域を中心に、時には地域外にも遠征され、猫達の為に、活動を続けていらっしゃる団体がいらっしゃることを知りました。
かつしかわんにゃんくらぶさんです。アメブロも運営されています。
ブログ管理人のtomilinoさんにお話を伺うことができました。
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主な活動を教えてください。
葛飾区を中心に区外にも状況により活動の幅を広げながら、猫達の避妊・去勢するTNR活動を行なっています。
現在は、数名のスタッフと、ボランティアさんの善意に支えられて運営しています。
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TNR活動って何ですか?
TNR活動は、
- Trap (トラップ) : 捕獲すること
- Neuter (ニューター) : 不妊手術のこと
- Return(リターン) : 猫を元の場所に戻す
事です。
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T N R 知らなかったー(/ω\)
無計画な妊娠を避けるために、また猫達の自由を守る為には最適な方法ですね。
そういえば時々、道に猫の餌をおいてあるのをみかけますが、あれが餌やりのボランティアさんですか?
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餌やりボランティアさん
餌やりボランティアさんは、基本的に餌をおいていなくなることはありません。
猫にご飯をあげて食べたのを見守り、後は片付けて帰られます。
私たちの活動はTNRが基本ですが、餌やりボランティアさんという個々で活動されている方々と連携して、TNR活動を行う事もあります。
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町の猫に餌をあげたい場合はどうするのが、一番良いと思いますか?
避妊・去勢をしている猫で、周り近所の了解も得れているのであれば、餌をあげても大丈夫かと思います。
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給餌のタイミングとTNRの関係
基本的に、食べ物を、道路脇や、道に撒き放置するという行為は、色々な問題を発生させます。
放置した餌を食べるのが猫だけとは限りません、散歩中の犬だって興味を示します。
鳥類や、最近では狸等もいるこの地域では、餌を求めてさまよっているのは猫だけではないという事です。
また、TNRを行う必要がある猫ちゃんが見つかった場合、まずは捕獲が最優先事項となりますが、捕獲機にスムーズに入っている条件の1つが
空腹であること!
なんですって(+o+)
確かに、狭いところに入ってもらうためには、餌でおびき寄せるのが一番効果的ですよね。
餌が町に散乱していると、スムーズな確保ができないのです。
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TNRの時期、いつする等の決まりはありますか?
基本は、去勢・避妊が必要だと、わんにゃんくらぶが判断できる猫が見つかったら、TNRに向けて動きます。
TNRの為の動き等も随時、わんにゃんくらぶのブログにUPしています。
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なるほど・・( ..)φメモメモ
すごく、お腹を空かせて近寄ってくる猫ちゃんがいても
餌をあげてはいけない場合がある!
という事ですね!
地域のTNR情報は、かつしかわんにゃんくらぶのサイトでチェックできますし、
先日の記事、ペットの日用品を扱うお店ファミーユさんでも、地域のTNR情報を店頭で出されているのを見かけました。
餌やりボランティアさんで、活動の連携をとっていない人がいたら、連携をとるか、せめて、桜耳の有無や、TNRの時期は避ける、等、配慮が必要かと思います。
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避妊・去勢済みの町の猫ちゃんと仲良くなったら、連れて帰ったりしてもいいの?
責任がしっかり持てるのであれば、それもありです。
他にも、見守っているボランティアさんや、地域の人がいるかもしれないので、その猫がいた場所にメモ紙を貼る等で、知らせてあげるのが良いでしょう。
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保護した後に、リリースしない猫ちゃんもいるのですか?
います。
病気や、ケガ等の状況により、里親さんと暮らす方が猫にとって良い場合があります。そうした場合は、里親さんを探します。
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そっか・・(+o+)
病気やケガの具合によっては、町の過酷な環境で生き延びれるかわかりませんからね。
わんにゃんくらぶさん、すごい頼もしいです!
子猫の情報や、里親さん募集の情報等も、わんにゃんくらぶのブログを通じて発信があるようです。
保護猫ちゃんとの暮らしを真剣に考えている地域の方は、わんにゃんくらぶのブログをこまめにチェックしてみてくださいね。
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下町の猫と人、そして活動に簡単に協力できる方法
地域に住んでいる猫達は、こうした活動に見守れて暮らしているんですね。
普段、愛犬とのお散歩中に、路地や、公園の草の中等で、見かける猫ちゃん達。
ちゃんと生きていられるのか心配にもなりますが、tomilinoさん曰く、熱心なボランティアの方々にも助けられて、地域の活動も進んできているそうです。
頼もしく生きようとする猫達、そして、彼らを見守り、よりよい町づくりに貢献される方々の存在を知る事ができました。
同じように活動しなくても、募金・寄付をする事で、志を同じく、お手伝いできます。
募金・寄付という形でこれらの活動が1つでも多く進むように協力する事はできます。
それに 町には募金箱もちらほらあります。
募金箱をみつけたら、是非この事を思い出してくださいね!
最後に・・・
町にいる猫達を大切に思うからこそ、のTNRという選択です。
今は、春。
また、今年も子猫たちがあちこちで生まれているようです。
長い年月がかかるTNR活動ですが、こうした地道な活動をしてくれている人々がいる事を知って、地域で手をつなぎ、猫達を大切に考えていける下町であってほしいな。と思います。